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2015年10月29日 (木)

神とは何か

 当ブログの読者の方からコメントを頂きましたので、今日は「神とは何か」というタイトルで書いてみたいと思います。

神とは何か

 哲学者アンセルムは神を「それ以上に偉大な存在が考えられないもの」と定義し、哲学者デカルトは神を「最高かつ完全な存在」と定義した。

 定義のしかたは哲学者によって異なるが、神の性質については大方の哲学者の意見は一致している。すなわち、「神は全知全能であり、かつ善良である」ということだ。

 そして古代から多くの哲学者が神の存在の証明を試みてきた。アンセルムしかり、デカルトしかり、スピノザしかり。一見、神の存在の証明に成功したと思われたものの、彼らの証明方法は完璧ではないことがのちに証明されてしまった。

 そしてカントの「純粋理性批判」が登場してからは、神の存在は人間には証明できないということで決着がついた。

 したがって、現在、学問の世界で言えることは、「神の存在は人間には証明できないのであり、人間としてできることは神を信じるか信じないかということだけ」ということだ。

 ところで宗教団体がときにトラブルを起こすことがある。宗教戦争に発展することもある。なぜ「神の御心」に沿って生きているはずの人たちがそんなことをしでかすのか。

 私が思うに、その最大の原因は、彼らは自分たちの教団の教祖こそが唯一絶対神だと盲信していることだろう。だからこそ、自分たちに都合の悪い相手を攻撃せざるを得なくなるのだ。

 しかし、自分たちに都合の悪い相手を攻撃することは、はたして「神の御心」に沿ったことなのか。理性を働かせて考えれば、すぐに分かることである。なぜなら神の性質の一つは「善良であること」であり、「善良」な神が自分に都合の悪い相手を(自分に都合が悪いというただそれだけの理由で)攻撃することを命じるはずはないことは明らかだからである。

 

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