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2018年3月14日 (水)

赤裸々告白;私がTOEICを受けなくなった理由

若かりし頃、私はTOEICを毎回のように受けていた。TOEICの問題集はやることはほとんどなかったが、英語の実力アップを計る物差しとして使っていたのだ。

 

青学大3年のときに初めて受けたときのスコアは520点だった。当時のクラスメートには800点台レベルの人も何人かいたが、彼らは帰国子女ばかりで、純粋に日本だけで勉強していた学生の中では、それほど悪い方ではなかったと思う。

 

そこから私のTOEICのマニアっぷりが始まった。520点の次は655点に大幅アップしたことに大感激し、気をよくした私は独学で英語を学び続け、大学卒業時には685点になっていた。

 

英語とは無縁の職場に就職したが、TOEICは受け続け、やがて710点になり、730点になり、780点になり、820点になり、900点になった。900点に達するまで、なんと15回も受け続けており、26歳になっていた。「留学でもしないと無理だ」と思っていた900点台に乗せることに成功し、私は有頂天になった。

 

今、TOEICで900点といっても、たいしたことがないと思われるかもしれないが、当時の旧TOEICでは960点くらいしか出ないものと思い込んでいた。新TOEICでは990点を取る人はけっこういるみたいだが、旧TOEICでは、どの英語関連の雑誌を見ても、せいぜい950点か960点くらいの人しか見当たらなかった。だから私は「900点の大台に乗ったからもういいか」って思ってしまったのだ。つまり、「大台に乗った」ということで満足してしまったというのがTOEICを受けなくなった理由の一つだ。

 

といえば、カッコがつくが、実は、900点を超える点数を出す自信がないというのが本音である。というのも、私の900点というのは、リスニング495点(満点)、リーディング405点なのだ。これは一見、「リーディングの伸びしろがある」と思われるかもしれないが、逆にいえば、「リスニングは伸びしろはまったくない」のである。いや、もっと正確に言えば、「リスニングは落ちる可能性が極めて高い」のだ。実際、リスニングで1問なり2問なり躓いたら、その後どんなに頑張っても、リスニングの点数は落ちてしまう。そしてリスニングが落ちてしまえば、リーディングで頑張ってもトータルスコアとしてはたいして伸びない。ということで、リスニングにものすごいプレッシャーがかかってしまうのである。

 

実は、900点を出した後、3回くらい受けたことがある。しかし、リスニングで1つミスをすると、もうその時点でモチベーションが下がってしまって調子が滅茶苦茶狂った。そしてその結局、895点とか880点とか865点とか、そういうスコアで終わってしまったのである。これはリスニングでなまじっか満点(495点)を出してしまった苦悩とでもいえよう。

 

「なんだよ! 弱音を吐くなよ! 不撓不屈の精神で990点を狙えよ!」とハッパをかけられるかもしれない。

 

しかし、私がTOEICを受けなくなった理由はもう一つある。それは、TOEICのスコアにこだわるより、もっと大切なものがあるということである。TOEICは優れた試験だと思うし、スコアアップを目指して頑張るのもいいと思う。事実、私は900点達成まで15回もお世話になったのだ。

 

しかし、TOEICは万能な試験ではない。例えば、TOEICで翻訳の実力は計れないし、語彙力だってどれだけ正確に計れるか分かったものではない。会話能力を計る物差しとしても十分ではない。だからこそ、私は別の側面に目を向けるようになったのである。カッコを付けた言い方になるが、TOEICのスコアアップ以外にも重要なことはたくさんあるのだ。

 

ということで、赤裸々告白をまとめれば、

(1)「900点という大台に乗った」ということで満足してしまった

(2)なまじっかリスニングで満点を出してしまったこともあり、もうこれ以上の点数を出すのは難しいと思うようになった

(3)TOIECのスコアアップ以外にも重要なことがたくさんあると思うようになった

という3つの理由が、私がTOEICの受験をやめた理由である。

 

ただそうは言っても、990点とか980点とか970点とか実際にとっている人をうらやましいと思うことがないわけではないというのが本音中の本音でもある。

 

まあ、でも、今の私には仏検1級1次とか伊検1級1次、中検1級1次、西検1級1次、独検1級1次といった別の外国語の目標のほうの重きが大きいのでTOEICは受けないだろうが…。

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