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2018年7月 7日 (土)

イタリア語上級者向けの単語集を見つけた

イタリア語の上級者向けの単語集でいいのを見つけた。

 

大学書林から出ている『イタリア語分類単語集』である。6500語あるらしい。私はこれを全部覚えるつもりだ。

 

 

 

私はイタリア語をまったくのゼロから独学でスタートしたのだが、まず最初にやったことは『いっそイラスト イタリア語単語集』の単語を単語カードに書き写して暗記したことだった。これはカテゴリー別に単語が分類されているので覚えやすかったし、イラストもあったのでさらに分かりやすかった。

 

カテゴリー別の上級者向けのものがあればいいのになぁと思っていたが、探してみたらあった。それが上記の本だ。レベル的にも上級者向けといっていいと思う。伊検1級や2級に出てくるか出てこないかは別としても、イタリア語の上級者を目指すのなら、ここに出ている単語はすべて知っておくべきだと言っても良いような気がする。

 

さて、単語集で単語を覚えることに対して、こんなことを主張する人がいる。

 

「できあいの単語帳とにらめっこして覚えるのはやめたほうがいい。なぜなら単語だけを覚えてもたいして記憶に残りませんし、おそらく実際の会話の場面では使えないからです。それよりも、自分が興味を持っている動画やニュース記事などに触れながら、そこに出てきた単語を状況・文脈のなかで覚えていったほうが断然早い」(斎藤敦『世界の非ネイティブエイリーとがやっている英語勉強法』)

 

「単語帳の暗記がダメなのは、それが「音声」や「状況(いつ、どこで、どのように)」と切り離されているからです。受動的に丸暗記しているだけなので「能動性」もまったくありません。テレビドラマ、小説、記事など、実際に使われている文脈の中で覚えることをしてください」(橋本陽介『使える語学力』)

 

私自身も、文脈の中で覚えることは良いことだと思っている。斎藤氏のいうように興味を持っている動画やニュース記事の中で覚えていくのもいいと思う。しかし、それをやると同時に、単語は単語で別に単語帳などを活用して磨くのもいいような気がしている。というより、上級者を目指したいならそうすべきだと思う。なぜなら、自分が興味をもっている動画やニュース記事に出てくる単語だけではなかなか出会わない単語も多々あるからだ。もし「興味を持っている動画やニュース記事」の中に出てくる単語だけに限定して覚えるとしたら、そこに出てこない限り、一生、覚えられないということになる。それで小説や学術書など難易度の高い本がスラスラ読めるようになるだろうか。読めるようになるとして、いったいどれくらいの年月を要するだろうか。

 

斎藤氏は「単語だけを覚えてもたいして記憶に残りません」と主張するが、それが単語帳を使わないほうがよいという根拠なのであれば、なおさらこのようなカテゴリー別の単語帳を使ったほういいと思う。こういう単語集の単語を単語カードに記入して繰り返し覚えていると意外と簡単に覚えられるからだ。やってみればわかることだが、本当に早く覚えられる。斎藤氏はこういうことを実際に自分でやってみて、その上で「やめたほうがいい」と言っているのだろうか。

 

そんなことを思っていた矢先にこの単語集に出会えた。大喜びである。まずは6500語の完全暗記だ。

 

橋本氏は「細かいニュアンスも含めてそのままわかる」ようになることが重要だとし、「使われている状況の中で」単語を覚えることを推奨している。言いたいことはよくわかるのだが、すべての単語を「使われている状況の中で」覚える必要はないと思う。たとえば「平泳ぎ」はイタリアでも同じ泳ぎ方を指すのだろうし、「たぬき」はイタリアでも同じ動物を指すのだろうし、「薬指」はイタリアでも同じ指を指すのだろうから、別に「使われている状況の中」でかかる単語を覚える必要まではない。国によって指すものが微妙に異なるのであれば文脈の中で覚えたほうがいいに決まっているが、指すものが全く同じなのであれば、わざわざ「使われている状況の中で」覚えなくても、単語帳で覚えてもいいわけだ。というより、その方が効率的だ。

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